投資を始めるために100万円の貯金を達成。
FX、株取引をはじめ、100万円すべてを失ってからの再スタート。
損失を出したから止めるのではなく、その経験を活かして資産を増やすために投資を継続していきます。
初心者の人が低いリスクでできる投資方法や株取引で経験したこと(失敗例)についてまとめていきたいと思います。
周りの経験を見てから投資を始めれば、損失を出す可能性を低くでき、利益を上げるまでの期間を短縮できます。
株式投資をするメリット
株主優待や配当金などで給与収入と合わせて全体収入が増える
主たる収入以外に、株式を保有することによって企業の商品や配当金を得ることができるようになります。
副業を始めて、副収入を得ようとしても中々厳しい面があります。副業始めて数カ月~数年は副収入を得られるまで時間がかかったり、副収入を得られない場合がほとんどです。
株式投資の場合、元金割れのリスクはありますが配当金を継続して出している企業の株を保有しておけば年に1回または2回の配当金を現金として受け取れます。
株主優待…企業が株主に対して自社商品やサービスなどを贈る制度
株配当金…株主に分配される現金配当
キャピタルゲイン(売買差益)で資産を増やすことができる
キャピタルゲインとは、
保有している株式や債券を売却することによって得られる売買差益のことです
例えば、株価20万で購入した株式を株価25万で売却した時、5万円(手数料・税金は除く)がキャピタルゲインになります。
デイトレードなど短期投資で繰り返し利益が上げることができれば資産は早く増えますが、反対に損失を繰り返せば資産を大幅に減ってしまうリスクがあります。
株取引は「分離課税」で税率は20.315%
株式取引でいくら利益を上げても、税率は20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、地方税5%)です。
また、給与所得とは別に納税する「分離課税」が一般的です。
ご自身の税金がどうなるか気になる方は、下記サイトで確認してみてください。
引用元:株の初心者必見!株式投資で利益をあげたときの税金は所得税と住民税
将来の為の貯蓄になる
長期で継続して収入の一部を投資したり、FIRE(早期リタイア)を目指して資産運用することで資産は自ずと増えていきます。
仮にFIREが達成できなくても目標に向かっていく過程で極度のリスクを取らなければ自分の資産として残ります。
例えば、
・資産を保有したまま、配当金・分配金を不労所得とする
・老後資金や子供の教育資金に充てる
・旅行や買い物などプライベート充実のために使う
など
資産形成をしていれば選択できる幅が拡がります。
初心者が株式投資で陥りやすい4つの状況
高配当銘柄を買い付けて評価額がマイナスになる
株主優待・配当金を得る目的で株式を購入したときに株価評価額がマイナスになることがよくあります。
どの銘柄も株価は日々変動しており、買うタイミングによっては大きな評価損になってしまいます。
ただ、売却しなければ損失が確定するわけではありません。
保有したままでいると株価が値上がりして評価損が縮小したり、プラスに転じることもあります。
反対にもっと値下がりして評価損が拡大する場合もあります。
評価額のマイナスが気になる方は配当目的にしても買うタイミングを考慮する必要があるかもしれません。
自身の資金やスタイルに合った取引をおすすめします。
私の場合、配当目的で保有している株式は基本的に値下がりしてもホールド(保有したままに)しています。
株価が下がり配当が維持される見込みであれば買い足すときもあります。
配当利回りの高い銘柄のランキングがわかるサイトです。
利回りと最低必要資金などが載っていて、高配当銘柄の保有をお考えの方はチェックしてみてください。
引用元:お金の総合サイトZAiONLINE:配当利回りランキング
大きなキャピタルゲイン(売買差益)を狙い、資産を大幅に減らしてしまう
株価が低い時に買って、高い時に売却した時に得られる売買差益をキャピタルゲインといいます。
投資を始めた初期は資金が潤沢ではなく、短期で資産を増やそうとして大きなキャピタルゲインを狙う選択もあります。
しかしながら、大きな利益があるかもしれないと同時に大きなリスクも抱えてしまいます。
株価が低いということは、その企業が課題をあることや様々な外的要因が考えられます。
・企業が赤字
・配当金が減配・無配になった
・発行株式数が多い
・売上が増加する見込みがない
・企業内部に問題を抱えている
・経済・世界情勢の悪化
など
株価が低い株式はさらに下落するリスクがあります。
課題を解決して短期間で株価を押し上げるような実績を残すことは企業にとって非常に大変なことです。
キャピタルゲインを狙うときは慎重に銘柄を選ぶことをおすすめします。
株取引する上で、よく目にする用語
(1)PBR(株価純資産倍率)
PBR(株価純資産倍率)とは、株価が1株当たり純資産の何倍かを表した指標で、一般的に企業の純資産から見た株価の割高・割安の判断をするために用いられます。
計算式
PBR(株価純資産倍率) = 株価 / 1株当たり純資産(BPS)※1
※1BPS(1株当たりの純資産)
BPS = 純資産 / 発行済株式総数
(2)PER(株価収益率)
PER(株価収益率)とは、株価が1株当たりの当期純利益の何倍になっているかを示す指標で、企業の当期純利益から見た株価の割高・割安の判断をするために用いられます。
計算式
PER(株価収益率) = 株価 / 1株当たりの利益(EPS)※2
※2EPS(1株当たりの利益)
EPS = 当期純利益 / 発行済株式総数
株取引を行ったり、おすすめ銘柄などを調べるときに頻繁に出てくる用語です。
用語の内容を覚えておけば必ず利益を上げられるわけではありませんが、内容を理解しておくことに損はありません。
なぜなら、多くの投資家気にしている指標だからです。
【重要】知っておくべき株の用語一覧|初心者から上級者までレベル別にわかりやすく紹介!
株価が上がった時に買って、下がった時に売ってしまう
今はブログやYouTubeなどでおすすめの銘柄を紹介している記事や動画がたくさんあります。
その中で気になった銘柄を選んだり、株価が上がっていて良さそうな銘柄を買ったつもりなのに、後に株価が下がっていき、我慢しきれず損失が小さいうちに損切りしたら、売却した後に上昇を始めて直近の高値を更新したという経験が何度もあります。
それを繰り返していると時間をかけて増やしてきた資産が減少していく様子は精神的に辛いものがあります。
そうならない為にも、自分のルールを作ることが大切です。
例えば、
・購入した株式は、〇〇パーセント下落するまで売却しない
・移動平均線と乖離しているから今は買わない
・上昇トレンドだけど、移動平均線付近まで購入を控える
など
株取引に慣れてくると精神的な余裕が少しずつできてきます。
せっかく貯めた資金を短期間で失わない為にも、自分なりのルールを決めて守ることを心掛けて取引を行えば、損失は小さくなってきます。
含み益がある状態で、さらに値上がりを期待したら含み益が縮小
キャピタルゲイン狙いで保有していた株式の株価が上昇し、含み益がある状態だと
「もっと値が上がるかも」
欲が出てしまって売却するタイミングを逃してしまうことがあります。
例えば、
株価¥1,000-の株式を100株購入して保有していて株価が1.5倍になった
【当初の購入費用】
株価¥1,000- × 100株 = ¥100,000-
【株価が1.5倍になった評価額、含み益】
評価額
株価¥1,500- × 100株 = ¥150,000-
含み益¥50,000- = 現在評価額¥150,000- - 当初購入金額 ¥100,000-
このタイミングで売却すれば、キャピタルゲイン(売買差益)を¥50,000-を得ることができます。
しかし、株価の調子が良い時ほどもっと伸びる(値上がり)するかもと考えて売却せず、もっと大きなリターンを狙ってホールドすることもあります。
そうすると順調に株価が上昇しているときは良いですが、一気に下落してしまって得られるはずだった¥50,000-が金額が少なくなってしまうことやマイナス評価額に転じることもあります。
あの時に売却しておけばよかった…
と苦い経験になります。
そうならない為にもやはり取引前にルールを決めておくと利益を獲得できたり、得る金額が少しずつ大きくなっていきます。
資金余力がなく、買いたいときに取引できない
資金のすべてを株式で保有していて、余裕資金がなく買い場で株式を購入できないときが多々あります。
例えば、
- 高配当銘柄が値下がりして配当利回り上昇した
- 外的要因によって、株価全体が下落した
企業の財務状態が維持されているにも関わらず、株式市場全体で株価が下落した時に買い場となることがあり、余裕資金がないと投資機会を失ってしまいます。
そんな時のためにも現金ポジションを持っておくことをおすすめします。
投資を始めた初期段階では中々難しいかもしれませんが、資産を増やしながら余裕資金を確保できるようにステップアップしていくことが大切です。
初心者が陥りやすい状況を回避するためにすること
精神的・資金的に余裕を持って資産運用できるようにする
資産運用を始めた当初、余裕資金や生活防衛資金のことは頭になく、資産運用でいかに利益を上げて増やしていくかばかり考えていました。
食費を抑えたり、趣味・娯楽を控えたりして節約できた分も投資に回し得られるリターンばかりにとらわれて精神的な余裕はなかったと思います。
結果、資産を大きく減らすことになりました。
例えば、精神的な余裕がなくて
(1)株価が暴落したときに慌てて投げ売りしてしまう
投資を始めて2カ月、コロナショック時(2020年2月)
初めて経験した大暴落がコロナショック時で、当時資産の30%以上の含み損になり慌てて売却しました。
そのままホールドしていればショック前より高値を付けています。
(2)私生活で不測の事態が起こり運用資産から工面する
普段の生活に問題ないように生活費を残し、残りのすべてを資産運用に回していると、不測の事態が起こったときに運用資産から都合をつけることになります。
自分の資産なので問題はないのですが、実際に損することや損した気持ちになります。
- 含み損銘柄の売却で意図しない損失が確定
- ホールドしていれば値上がりしていて、得られるはずだった利益がなくなる
逆に余裕資金を持っていれば、利益が得やすくなることがわかります。
ルールを決めて遵守する
なぜルールを決めるのか
株取引を始めた当初は、曖昧な理由で購入して外的要因によって売却する場合が多くありました。
自分なりに本を買って読み、株式に関するブログを読んでスタートしてみたのですが、事前の準備・勉強が不足していたと認識しています。
反対に金銭的な損失はありましたが、実践した経験を得られたので結果的には、そこまで悲観することではないと感じています。むしろ、その経験が活きて金銭的な損失を上回ることができれば、将来的にはプラスになります。
実際にやってみないとわからないことや反省点が見つかりますので、トライ&エラーを繰り返して次の取引で注意すればよいと思います。
決めたルールの具体例
(1)短期投資or中・長期投資どちらにするのか決める
短期投資は、取引頻度を高くしてキャピタルゲインが利益のメインになります。
少額の利益を繰り返し得ることで資産を増やしていく運用方法です。
中・長期投資は、投資期間を1年以上に定めてキャピタルゲインと配当金・分配金で資産を増やしていく運用方法です。
短期or中・長期どちらかを決めておかないと株を売買する時に方針とは異なった判断をしてしまいます。
例えば、配当金目的で保有している個別株が暴落時に含み損が気になって売却してしまう。
そうすると、株価の差額損失に加え、得られるはずだった配当金の権利も失ってしまいます。
決めたルールに沿って、長期で保有していれば少なくとも配当金の権利は残り、数回の配当金がもらえれば、含み損以上の利益が得られる場合もあります。
※業績悪化による減配・無配になった場合は、配当金という目的自体が消滅してしまいます。保有株式企業の決算情報は確認しておきましょう。
(2)保有株の含み益が3%以上になったら保有数の半分を売却する
中・長期投資で保有している個別株で、評価額の含み益が3%以上になったタイミングで保有数の半分を売却する事にしています。
なぜ、3%に設定したかというと
長期保有で配当金・分配金の利回りが3%以上あれば悪くなく、配当金をもらえる前に3%以上の利益が得られれば投資期間の短縮ができると思っています。
10代・20代の頃から投資をしている人は、売却せずに保有しているだけで無配にならない限り資産は増えていくのでホールドしても良いと思います。
(3)購入は複数回に分けて買い付ける
投資経験が浅いことから、自身の「値上がりする銘柄」を見つける能力は低いと自認しています。
一度で大きな数量を取引して株価が値下がりした時の損失リスクを小さくするために、同じ銘柄を複数回にわたって購入することにより平均取得金額を引き下げるようにしています。
例えば、選定した銘柄(株価¥1,000-)を100株¥100,000-分購入しようとした時、
一度に100株¥100,000-分購入した場合
平均取得価額 ¥1,000-
仮に株価が¥20-ずつ下落した時に¥20,000-分購入(ナンピン買い)
初回 ¥1,000- × 20株 = ¥20,000-
2回目 ¥980 × 20株 = ¥19,600-
3回目 ¥960 × 20株 = ¥19,200-
4回目 ¥940 × 20株 = ¥18,800-
5回目 ¥920 × 20株 = ¥18,400-
合計取得金額 ¥96,000-
平均取得価額 ¥960-
分割購入して、平均取得価額を低くすることによって下落リスクの対策になります。
仮にさらに下落した場合、含み損は大きくなりますが、一括購入した場合と比べると損失は小さく済みます。
分割購入のデメリットとしては、保有株数が少ない時に値上がりしたら得られる利益が小さくなります。
リスクを抑えるか利益を優先させるかは、自分に合ったルールを決めることで長い期間投資ができます。
低位株を下落する度に買い増しした投稿があります。
気になる方は、ご確認ください。
初心者でも比較的リスクが低い投資
ポイント投資
証券会社によって、ポイントを使った投資をすることができます。
少額かつポイントで投資ができるので、元金が少なくても気軽に始められます。
SBI証券
T-ポイントを使った投資(投資信託、日本株式など)
楽天証券
楽天ポイントを使った投資(投資信託、日本株式、米国株式など)
LINE証券
LINEポイントを使った投資(投資信託)
つみたてNISA、投資信託
つみたてNISAや投信信託は初心者の人でも簡単で気軽に投資が始められて、FXや個別株の株取引に比べると低いリスクで資産形成ができます。
選んだ金融商品に積立の設定ができて、証券口座に入金しておけば設定した金額と日数で自動的に金融商品を購入してくれます。
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)。
金融庁つみたてNISA概要
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。
楽天ポイントを使った投資を現在も続けています。
気になる方は、確認してみてください。
まとめ
投資を始めて未だトータルで損失のほうが大きいですが、投資をやって良かったと思っています。
今まで貯蓄ができずゼロからスタートして少しずつではありますが資産は増えています。
1つ惜しく感じていることが「もっと早く投資を始めておけば良かった」ということです。
早く投資を始めるメリット
- 継続して行えば、月日が長いだけ得られる利益が大きくなる
- 利益がなくても資産は増えていく
- 大きなリスクを取る必要性が低くなる
30代を超えてから始めるより、10代・20代の頃から投資を始めることができればアドバンテージになります。
仮に10代から始めることができれば、リスクを取らず堅実な投資を繰り返せば着実に資産は増えていきます。
かといって、30代から始めることが遅すぎるわけではありません。
自分の資産運用の知識と経験を増やしながら、子供たちに早い段階から投資に触れてもらいたいと思っています。
初心者の内は、失敗や損失は通る道だと思っています。
その経験を活かし、継続してやっていこうと思います。