2023年にジュニアNISA制度は廃止になり、2024年以降は新規買付ができなくなります。
廃止が決まっているジュニアNISAを開設して良いのか判断に困る時期になりました。
もっと早く開設しておけば良かったと思いますが、非課税で得をする金額は少ないことと、元本割れのリスクはありますが始めてみたいと思います。
早期リタイア(FIRE)やセミリタイアを目標とした資産運用のYouTube動画や書籍がたくさん世の中に出てきています。
株式投資や不動産など資産運用で得た収益で生活して、労働時間をなくし自分の好きなことに時間を費やすことは、たくさんの人が憧れることではないでしょか。
今回は、子供たちが少しでも経済的に自由になればと思い、新しい試みとして始めてみようと思います。
目次
ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)とは
1.ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)とは
ジュニアNISAとは、2016年1月からスタートした、未成年(0~19歳)用の少額投資非課税制度です。
未成年者が対象で、年間80万円が上限の非課税投資枠で得られた譲渡益、分配金・配当金は税金が非課税になります。
株式運用で生じた利益に対して、本来であれば税率20.315%が課税されます。
ジュニアNISAは、2023年に廃止予定です。
2024年に廃止された後でも非課税で資産運用が可能です。
利用できる方 | 日本にお住まいの未成年者の方(*1)(口座を開設する年の1月1日現在) |
非課税対象 | 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年80万円が上限(*2) |
非課税期間 | 最長5年間(*3) |
投資可能期間 | 2016年~2023年(*4) |
運用管理者 | 口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等)(*5) |
払出し | 18歳までは払出し制限あり。(*6)(*7) |
*1 …成年年齢の引き下げに伴い、2023年は、0歳~17歳の方がご利用いただけます。
*2 …未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。
*3 …期間終了後、新たな非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能です。
*4 …2024年以降、ジュニアNISAでは、新規購入ができません。なお、2024年以降、当初の非課税期間(5年間)の満了を迎えても、18歳になるまで引き続き非課税で保有できます。
*5 …金融機関によって異なる場合がありますので、口座を開設される金融機関にお問い合わせください。
*6 …3月31日時点で18歳である年の前年12月31日までの間は、原則として払出しができません。ただし、災害等やむを得ない場合には、非課税での払出しが可能です。
*7 …2024年以降には、保有している株式・投資信託等および金銭の全額について、年齢にかかわらず、災害等やむを得ない事由によらない場合でも、非課税での払出しが可能です。
ジュニアNISAを始めるメリットとデメリット
ジュニアNISAのメリット
(1)年間上限80万の新規投資額で非課税
本来、投資による譲渡益、配当金・分配金で得た利益に対して税率20.315%が課税されます。
ジュニアNISA口座なら上記の上限金額内であれば、非課税で運用できる。
(2)子供の資産として残る
口座名義が子供の名前になるので、子供の資産として残ります。
ひとり親として、万が一があったとき少しでも子供に資産を残したい。相続税もかからない。
※ひとり親で気になる部分が、もし、自分に何かあった時の子供の将来が心配です。
掛け捨ての生命保険に入っていますが、成人まで賄える金額には及ばないため、別ルートで子供の財産を残したいと思っています。
(3)ジュニアNISA口座で投資教育ができる
取引主体者は原則、親権者等になります。
ですがある程度、子供が大きくなると自分名義の口座ですので投資に触れる機会になります。
投資取引をするためには、簡単な取引方法や投資に関する知識が必要です。
・世界情勢
・株主優待・配当金の有無
・企業の売上・利益
・貸借対照表(B/S)・損益計算書(P/L)
・利率など
上記のように様々な分野の知識が必要になってきます。
当然、初めは何もわからない状態でスタートすることになりますが、投資に触れる過程でインプットのやり方や情報の調べ方・精査する方法を学ぶことを期待しています。
たとえ、成人後に投資をしなくても蓄積したノウハウや知識は子供たちの財産になりまうす。
ジュニアNISAのデメリット
(1)18歳まで払い出しができない
口座名義人である未成年者が成人(18歳)になるまで、原則として口座から出金することができません。
2.払出し制限
SBI証券ジュニアNISA取引のご注意事項
ジュニアNISAでは、預り金や上場株式等は口座名義人である未成年者さまがその年の3月31日において18歳である年の前年12月31日までは原則として払出すことができません。
子供の将来に向けた長期投資を前提にしている制度なので、払い出し制限が設定されています。
引用元:SBIジュニアNISAには、払い出し制限(出金など)があるのでしょうか?
(2)他の金融機関に変更できない
一度、ジュニアNISA口座を開設すると他の金融機関に変更ができません。
金融機関を変えるとなると、開設したジュニアNISA口座を一旦廃止して他の金融機関で再開設することになります。
(3)2024年以降、非課税枠で新規買付ができなくなる
ジュニアNISAが2023年に廃止されることが決まっており、廃止以降は新規買付ができなくなります。
ただし、それまでに買付していた銘柄については非課税で保有できます。
(4)2024年以降に成人する場合、自動的に新NISA口座にはならない
2023年1月1日時点で18歳になる場合は、自動的に一般NISA口座が開設されますが、一般NISAへロールオーバーする場合には、手続きが必要です。
2024年1月1日時点で18歳になる場合は、自動的に「新NISA」口座が開設されますが、「新NISA」へロールオーバーする場合には、手続きが必要です。
自動的にロールオーバーはされませんので注意が必要です。
一般NISA→新NISAへのロールオーバーと同様に、ジュニアNISAからのロールオーバーの際は、一般NISA・新NISAそれぞれの枠を超えていても全額ロールオーバーが可能です。枠を超えてのロールオーバーは、その年の新NISAの枠は全て使い切ったことになります。
ジュニアNISAはロールオーバーなどが少し複雑ですので、活用するときには手続きを忘れないようにしましょう。
2024年開始!「新NISA」のポイントSBI証券
いろいろ書かれていますが、ピンとこない部分も多いです。実際にやってみて慣れようと思います。
ロールオーバーとは
一般NISAやジュニアNISAで非課税機関(5年)が終了した際に、保有している金商品を、翌年の新たな非課税投資枠に移行(移管)すること。
投資の時間 日本証券業協会
5年間の非課税期間が終了する前に手続き(ロールオーバー)を行わないと、課税口座へ時価で払出されてしまいます。
ロールオーバーすることで「継続管理勘定」という口座で成人年齢になるまで保有できる仕組みになっています。
引用元:SBI証券
なぜ、ジュニアNISA口座を開設するのか
金融教育で調べる力・考える力を身に付ける
例えば、このような経験はないでしょうか
子供のテストの点数があまり良くない
勉強しなさいと言っても興味が分散して身が入らない
SNS、YouTubeなどで勉強する時間が減っている
インターネットの普及によって娯楽が多様化し、勉強以外で簡単に時間を費やすことができる時代になりました。
スマホやインターネットを制限することも考えましたが、極端に制限することは時代に沿っていないと感じています。
いずれにしても、現代社会にとってインターネットは欠かせない部分だと割り切って、将来のためになりそうなことをやってみて、興味を持ってくれたら継続する。
仮に興味がなくなったとしても、その途中過程で得られるものが多い投資をやってみよと思った次第です。
非課税枠を活用する
親権者ご自身の口座でNISA・つみたてNISAの非課税枠を上限まで使い切っている家庭でも、ジュニアNISA口座を利用することで、家族での非課税枠が増やすことができます。
将来の保険として資産を残す
少ない金額から初めても時間をかけて資産を増やすことができます。
元金割れのリスクは少なからずありますが、何もしない状態より資産は増えています。
成人後は、そのまま継続して投資もできます。
ネット証券を比較
ジュニアNISA口座は、一つの金融機関でしたか開設できません。
そこで、ネット証券の口座開設数上位2つの証券会社を比較してみます。
引用元:これから投資を始めたい人へ!口座数でみるネット証券ランキングYAHOO!ファイナンス
SBI証券
口座開設数がネット証券でNo.1。
国内株式、外国株式、投資信託、さらにはIPO銘柄まで取引できます。
IPOとは:
新規上場株式(IPO)とは、未上場の企業が、新株の発行(公募増資)や売出を行って、証券取引所に上場する(株式の)こと
SBI:IPO(新規上場株式)とは?
単元未満株(S株)で買付できる
単元未満株(S株)とは
株取引の最低取引単位は100株(単元株)からですが、1株から取引できることです。
例えば、【7203】トヨタ自動車の株を買付する時に
2022年3月11日時点の終値が、¥1,860.50-
単元株(100株)の場合、最低必要資金は186,050円
¥1,860.50- × 100株 = ¥186,050-
単元未満株(S株)の場合、最低必要資金は1860.50円
¥1,860.50- × 1株 = ¥1,860.50-
子供たちが個別株を買付したいときに、最低必要資金が抑えられる。
もっと詳しく:SBI証券ではじめるジュニアNISAの魅力とは?
楽天証券
口座開設数No.2
楽天証券では、楽天ポイントを活用した投資ができます。
口座開設数もここ数年でかなりの伸び率です。
日本株の取引単位が100株
日本の個別株の最低取引単位が単元株(100株)なので、日本株を取引する場合、最低必要資金がある程度必要になります。
ジュニアNISA口座で取り扱っている商品は、日本株式と投資信託の2つです。
米国株式、IPO銘柄は対象外。
SBI証券のジュニアNISA口座と比べると取引できる商品は少なくなっています。
楽天ポイントを活用した投資の始め方を詳しく書いた記事です。
気になる方は、読んでみてください。
まとめ
自身も遅らせながら投資を始めています。
投資をしていて一番感じていることは、投資を始める時期をもっと早い段階にしておけばよかったと常々思っています。
早ければ早いほど元金を大きくできること、利回りがあれば資産が年々増えていきます。
リスクを減らし、時間をかければ高確率で資産を増やせると感じています。
人生の折り返し地点を迎える自分自身もチャレンジしていますが、これからの長い未来がある子供たちにとってプラスになってくれると願っています。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。